第27話 水晶玉に閉じ込めれるナーリン

「ナーリン!」

「エルトニア姫様ああ!」


互いの名を呼び 二人は叫ぶ


ナーリンの連れて行かれた部屋には 

ローブを顔を隠すように立つ 魔法使いの男


その姿に ナーリンは覚えがあった

「貴方は!」


「二十数年ぶりというのに 

よく覚えているセルト将軍の義理の妹姫ナーリン 


貴方は 確かセルト将軍の父の再婚相手の連れ子だった」


クククッと喉の奥で笑いながら

台に置かれた大きめの水晶玉を手に取る


「では、こちらも覚えてるだろう?


今は 将軍となったセルトを罠にかける為に使った物

ナーリン お前を二十数年間も閉じ込めた水晶と同じ物だ

二十数年間 水晶玉の中で 小さな眠り姫のようにこの中で眠っていた」


「ま、まさか また私を・・?」ナーリン


「ふふふ、その通り」魔法使い


ローブを被った魔法使いの男は 呪文を唱え始める

「い、いやああ!」ナーリンの悲鳴があがる

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