第3話

僕はからくり人形

君の思うままに動くよ


君が喜ぶから

君が喜ぶように


僕は君の期待に応（こた）えてる？


関節がキシキシと音を立て

カシャカシャと悲しい音を鳴らす体


僕を吊るす糸が緩（ゆる）くて

いつ千切（ちぎ）れてしまうか

不安で仕方ない


僕と君をつなぐ

大切な糸


切れないで

切れないで


まだ僕は出来る

まだ僕は

君の思うままに動ける

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る