第二作 アオハル・イン・チェインズ

 前作からおよそ半年後、ウツロは佐伯悠亮さえき ゆうすけと名を変え、アルトラ使いを統括する国家機関・特定生活対策室に管理・監督される形で、名門私立・黒帝高校にかよっていた。


 真田龍子さなだ りょうこらとの仲も良好で、彼は充実した日々を過ごしていた。


 しかし、日本を掌握するという謎の組織からの刺客・刀子朱利かたなご しゅり氷潟夕真ひがた ゆうまにその日常を脅かされることになる。


 また、ウツロの父・似嵐鏡月にがらし きょうげつの手によって殺害された政治家の娘・万城目日和まきめ ひよりもついに動き出す。


 彼女はウツロの仲間たちを人質に、決闘を申し出る。


 激しい戦いの中で打ち解けた二人であったが、そこに星川雅ほしかわ みやびの母・皐月さつきが乱入する。


 娘を傷つけられ怒り狂った母は、圧倒的な戦闘能力とアルトラの力で万城目日和を追い詰める。


 ボロボロになった彼女を助けようとするウツロ、そこに刀子朱利の母・甍田美吉良いらかだ よしきらが現れ、その場を仲裁する。


 すったもんだの末、万城目日和はウツロたちの仲間となり、洋館アパート「さくら館」の厄介になることとなった。


 そして彼女の口から、父・万城目優作まきめ ゆうさくの死の真相が語られる。




<登場人物とアルトラ 追加>


刀子朱利


 アルトラ名「デーモン・ペダル」


 能力:強大なムカデに変身できる


   *


氷潟夕真


 アルトラ名「ライオン・ハート」


 能力:獅子の能力を得た獣人に変身できる


   *


万城目日和


 アルトラ名「リザード」


 能力:トカゲに変身できる


   *


甍田美吉良


 アルトラ名「マディ・ウォー」


 能力:液体を操ることができる。能力の強さは液体の量に比例する。


   *


浅倉卑弥呼あさくら ひみこ


 アルトラ名「サーペンス・アルバム」


 能力:白蛇に変身できる


   *


羽柴雛多はしば ひなた


 アルトラ名「ビヨンド・ザ・サン」


 能力:太陽の力を操ることができる


   *


 浅倉喜代蔵あさくら きよぞう


 アルトラ名「アンダンテ・コモド」


 能力:タコとクモが合体した巨大な怪物「たこぐも」に変身することができる。

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