第10話「摘発」
GM:と言うわけで、皆さんはアルド老人のお店へやってきます。いけしゃあしゃあともみ手で現われますよ。「これはこれは銃士殿。何か御用ですかな?」
レイ:子供達の事について話が……。
GM:「ウチの従業員が何か?」
レオン:では盗みがあったって事を伝えて。赤枝の騎士団に連行されたと言って反応を見ようか。
GM:すると青ざめますね。「あの餓鬼め!」とか悪態をついていますよ。
レオン:我々は周囲の野次馬に事情を聞いて、その少年がここの子供だと言う事聞きつけて調査に来たわけだが。
GM:「そ、それはそれはご迷惑をおかけしました。直ぐに赤枝の騎士団まで行って引き取って参ります」
GM:とか言ってます。どうやらこの場を逃れたいようですね。
レオン:(わざとらしく)まあ善良な市民諸君は知っていると思いますが、赤枝の騎士団の取調べはそれはそれは厳しいもので、その尋問に耐えられる一般人は存在しないと言っても過言でないくらいで(一同笑)。
何か見つかろうものなら関係者一同も家に踏み込まれて同様の責めが待っていると言う事ですので。
バジル:(調子を合わせて)そうですよー。
レオン:そういうわけで。ま、分かるだろ? って感じですかね。それでは我々は引き上げようか♪
GM:それはじじい、ガタガタ震えながら家の中に引っ込んでしまいますね(笑)
レオン:暫く様子を見ようか。
レイ:張り込みます。
GM:では暫くすると、大荷物を抱えて裏口から出てきます。
レイ:私が後をつけましょう。
レオン:我々は家の中に踏み込もう。ここを空けろ! 赤枝の騎士団だ!(笑)
GM:中にはやせ細った子供達が働かされていますよ。
レオン:状況証拠確保!
レイ:これで逮捕できますね。逃げ出そうとしたじじいの足元に一発撃ち込みます。
GM:「ひいっ!」頭を抱えてうずくまります。
レイ:何処に行こうというのですか? そんな荷物を抱えて。
GM:「わしが何をしたと言うんじゃ!? どうせ野垂れ死ぬ子供に食い物を与えてやったんじゃ! 褒められこそすれこんな扱いを受けるいわれはないぞ!」
レイ:……。
GM:「わしは友人に法律家だっているんだぞ! こんな不当な扱いには抗議……」
レイ:無言でもう一発足元に撃ち込みます。
GM:「ひいっ!」
レイ:撃つことが許されるのは撃たれる覚悟がある人だけです。それの事実を刑務所でゆっくり噛み締めなさい。
バジル:レイ?
レオン:彼女がこんなに感情をあらわにするのは初めてかも知れませんね。
レイ:たまたまそういう気分だっただけです。それより、はやく詰所へ連れて行って事情を聴きましょう。
◆◆◆◆◆
GM:恨めしそうな顔をした爺さんが連れてこられますよ。「あんたらさえ居なければ」という恨み節が見え隠れしていますね。
レイ:殺気のこもった笑顔を向けてあげましょう。
GM:「ひいっ!」
バジル:まあ、諦めるんだな。で、爺さんあんたはどこから子供達を連れてきたんだ?
GM:組織とかそういうものは知らないそうです。ただ仲介人が居て、ボリスという男から買っていたそうです。
バジル:そいつの居場所は? どうやって接触した?
GM:冒険者通りにある宿屋件酒場「影の月亭」と言うところがありまして、皆さんもよく飲みにいく顔なじみの店ですが、そこで声を掛けられたと言ってます。
レオン:売買の場所は?
GM:ボリスが連れて来たそうです。
レオン:男の似顔絵でも作らせるか。
GM:事務やの中に専門のスタッフがいますので彼に任せます。と言っても、画家で食べていけないから銃士に転向した方に描いてもらってるだけですが。
バジル:なるほど。銃士隊は人材の宝庫だな。
GM:似顔絵は半時ほどして完成しますよ。
レオン:ところでボリスは爺さんが煙突掃除をやってる事を知っていた感じだった?
GM:どうもリサーチしていたようですね。
レオン:リサーチしてたって事は子供のサイズとかが役立ちそうな仕事の需要とかで誰に売ったか絞り込めるんじゃないかな。あとジャン自身の証言もいるね。
バジル:ここからは分かれて行動しますか。レイには酒場に行って貰おうかな。
レイ:わかりました。
バジル:するとジャンが俺か。
レオン:こっちは煙突掃除の線を調べてみよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます