向こう側の世界

春嵐

01 夢のない日々、第三惑星で呑む

 久々に、呑みすぎた。


「おええ」


 吐く。


 でも、何も出てこない。


「おええ呑みすぎたおええ」


 酔い止め。酔い止め。


 壁から生成して。


 飲む。


 ついでに水も壁から生成して飲む。


「ふう」


 ひと安心。


 なんでこう、お酒ってのは。一日によってレベッカ自身のアルコール許容量が違うんだよなあ。


「あ、やべ」


 キッチンの壁から酔い止めと水生成しちゃった。普通に酔い止め持ってきてシンクの蛇口から水飲めばよかったのに。


「やばいな、どうしよ」


 最近、約2名ほど無敵化させてこの惑星の崩壊をとどめたばっかりなのに。


「これじゃ、またばぐっちゃうな」


 壁から生成したってことは、壁関連のバグになるかな。


「まあいいや」


 とりあえず、無敵化した二人のところ向かって大丈夫か確認しよ。

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