No11_2020.10.11(エレガントな指輪剣)

私の祖国は蹂躙され、アンデットが蔓延る。共和国が見限ったが、皇帝陛下だけがお救いくださった。


「アンデットクイーンがしていた指輪。だが、お前は凌駕すると予は信じている」


膝元に、悍ましい黒い靄を吐く紅色の指輪が転がってくる。覚悟を決めてはめた指輪から、靄を裂くように赤い刃が飛び出た。


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