赤の書

叢雲ルカ

序章

 それはどこかの世界で起こったお話。

 世界は無限に広がっている。

 今日の選択で明日は変わり、明日の選択は過去に繋がる。だから、世界は全て同じではない。

 世界が違えば人も変わる。

 今日の世界と明日の別の世界。僕は違う世界で人と触れ合う。

 そして、僕は知った。世界は僕が思っている以上に悪くない。と。だから、僕は世界を旅する。


『時の放浪者の手記より』

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