06 押しと旅
よーし、ウォルド様に気に入ってもらえるように、もっと他の部分で女子力をアピールするぞーっ!
おっとっと、ウォルド様の旅の負担を軽減するのも忘れちゃいけない。
心構えは、長時間残業で疲れて帰宅した夫を迎える優しい妻のように!
妻!? まぁっ!?
ぐへへへへっ。
ウォルド様の妻だなんて、何て恐れおおい~。
「おーい、もどってこい。また、いつものか。顏引きしめとけ、通りがかった旅人が引くぞ」
はっ、つい。
ほっぺをぺしぺし。
ウォルド様の連れとして恥じないような品を保たなくては!
元からあるとは思いませんが!
で、そんなこんなで真剣顔になった私がすまし顔で歩く。
向かいからやってきた、旅人は私のあられもない顏に気が付かなかったようだ。
ふーっ、セーフ!
けど。その旅人が何を思ったのか、いきなり抜刀!
ひえーっ。
何?
また、なんかこの世界の住人に気に障るようなことした!
この世界に来たばっかりの頃に、露天のおっちゃんに迷惑かけたの思い出すわー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます