異世界転移した私は押しキャラのファンクラブを作ることにした

仲仁へび(旧:離久)

01 押し、尊い。私、興奮。



 ひょんなことからうっかり異世界転移を果たした私は、前々から好きだったゲームの世界へ。

「ヒロイック・プリンス」の押しキャラであるウォルド様と旅をすることになった。


 けれど、そのウォルド様のイケメン力が強すぎて、私はたびたび興奮してます。


 ウォルド様は、控えめにいってもイケメンだ。

 美男子だ。美青年だ。


 クールで飄々としていて、堂々。そして冷静。


 こんなイケメンがいたら、やる事は一つしかない。


 私はウォルド様を愛でるべく、ファンクラブを作ることにした。


 最終的には嫁ポジを目指してるけど、最初からそこを目指すのはハードルが高かったと、三か月くらいしてから気が付いた。話しかけるとたまに引かれる時がある。


 だから、まずはじっくり仲間として押しのアシストをしていくのだ。


 ぶるっ。


「何だ? 急に寒気がしてきたな」

「おんやぁっ、風邪ですかウォルド様。私であたためます?」

「いらね」


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