ナワリヌィ氏の事件など
証拠はない話。
ミルザヤノフ氏がノビチョクの元素構成などを明らかにしたことで、各国で研究が進み、検出方法や治療方法が進みつつあるようです。もっとも、研究していることはどの国も機密情報だと思われます。一般の人が見ることができる論文の形にはなっていないので。
2018年の事件でも2020年のナワリヌィ氏の事件でも、ノビチョクを検出できたのは密かに各国が検出方法を研究してきたからだと思われます。
ナワリヌィ氏が生還したのも、密かに治療法が研究されてきたからだとミルザヤノフ氏は言っています。
検出できないように作られたはずのノビチョクをどうして検出できたのか? これは各国が研究を進めていたからとしか言えないでしょう。ミルザヤノフ氏が情報を公開していなければ、2018年も2020年も、間違いなくノビチョクが検出されることはなかったでしょう。被害者も亡くなっていた可能性が高いです。
そう考えると、暗殺される可能性もあったのに、勇気を持ってノビチョクの存在を世に訴え続けてきたミルザヤノフ氏は本当の科学者のヒーローだと私は思います。
2020年8月にナワリヌィ氏がノビチョクの攻撃を受けた事件についてはTwitterでもまとめています。(https://twitter.com/i/events/1304677806396194816)
使われたノビチョクが何処から来たのか、犯人が本当にGRUなのかは、まだ誰にも分かっていません(2020年9月時点)。ドイツやEUも、使われたのがノビチョクであることは断定していますが、誰の犯行なのかは言及していません。まあ十中八九***でしょうけど。
作中でもいかにノビチョクが危険かを書きましたが、研究中に科学者が事故で亡くなっています。研究所では安全に最新の注意を払い、安全基準をクリアしたベテランだったにも関わらず、そうです。
このようにノビチョクの開発自体がとっても難しいので、開発できる機関というのは限られてきますね。
かつてノビチョクが開発された国立有機化学技術研究所ですが、実は今も開発を続けているのではという疑いがかけられています。
もちろんロシア側は、ナワリヌィ氏事件の関与も開発を続けていることも否定しています。
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