第24話:親子喧嘩




「ふー……さっぱり……ちょっと紅羽、あんたそこどきなさいよ」


「え……?母さん何いってるの?俺に死ねと…?」



 銀水家定番の争いと化しているソファの取り合い。


 まあ俺と母さんとしか争ってないけど。



「馬鹿ね…仕事疲れでどれだけ私が疲れてると思ってるのよ……」


「ふ……馬鹿は母さんだよ……母さんは車で仕事に行ってるけど…俺は歩きなんだよ……歩き!」


「ぬっ……それは辛いわね……でも…先にソファにいたのは紅羽よ。そろそろ交代の時間ね」


「何言ってるのさ……俺がソファから降りることなんて……ないっ」


「降りろ」


「や」



 ぬぬぬ…と、視線をばちばちと言わせながらにらみ合っていた。



「はいはい!喧嘩はそこまで!!」



「姉ちゃん何言ってんの…?これは戦争だよ……」


「そうよ藍…血で血を洗うものよ……」


「ソファごときで戦争を起こすな!!そんなに喧嘩するんだったらソファは没収かしら?」


「「!!??」」



 なっ……それだけは…それだけはやめてくれ!




「母さん……はい…」


「………ん」



 俺は転がっていて、ソファ全体を使っていたが、きちんと座り、母さんに分けてあげた。



「全く……この親子ってのは……」


「わーーい!紅羽兄ぃの膝枕ぁ!!」



 律が俺の膝に頭をおいた。



「む……なかなかあったかい……結構いい……」




「ほんっっっと!だらしないわねぇ…。私がちゃんとしなきゃ!」





 燃える藍であった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


明日は祝日!だらけます。

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