蟇蛙

蟇蛙ひきがえる あめっても かさはなし


<解説>


 田んぼにいるとおぼしきヒキガエルの鳴き声を、夜の部屋の中で聴いておりました。


 カエルは雨が降ればうれしいものだとは思いますが、理不尽や不条理の雨には降られたくないものです。


 自身をカエルにたとえ、それらからは逃れられないのだという諦念を詠んでみました。


 ただ、傘はなくとも、雨とのつきあいかたを考えるのは、重要なのかもしれません。

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