源義忌

親指おやゆびの まめおもさや 源義忌げんよしき


<解説>


 昨年の10月27日から、河川工事の現場で芝生しばふを植えつけるという仕事を始めたんです。


 いまはもう退職しているのですが、芝生のプレートに竹串たけぐしを刺し、それを木づちで打っていく流れになります。


 慣れない業務に、初日から親指に豆ができてしまいました。


 偶然にもこの日は俳人・角川源義かどかわ げんよし忌日きじつで、「源義忌げんよしき」または「秋燕忌しゅうえんき」は秋の歳時記さいじきになっています。


 親指にできた豆を見つめながら、生きていくことのたいへんさをかみしめた次第しだいです。

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