秋の風

楢枯ならかれの やまもむなしき あきかぜ


<解説>


 わたしの住んでいる土地は海と山に囲まれています。


 その山々は主としてナラの木から成っているのですが、病害虫などによって枯れてしまった区画も多く、なんともさびしい気持ちです。


 いつだか、ナラ枯れを紅葉と間違えたお子さんがいたんだとか。


 一年中紅葉が楽しめると、皮肉を言う人まで出る始末です。


 ナラ枯れに限らず、悲観することはたやすいですが、前向きに捉えることのほうがむしろ大切かもしれません。


 そんなことを考えつつ、すっかり茶色くなった峰をながめていたのでした。

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