綿入

綿入わたいれを わすれてがる 背中せなかかな


<解説>


 冬場は祖父の遺品いひんである綿入わたいれのちゃんちゃんこを羽織はおっています。


 年齢のせいか、これがあるのとないのとではずいぶん違います。


 朝方あさがたなど、二階にある自室から一階へりて火をたこうとするとき、うっかり綿入を忘れようものなら、寒さで背中が曲がってしまいます。


 年を食ったものだと思いつつ、それも悪くないのかななどと考えていました。

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