土崎空襲

暗空あんくうに 紫電しでんつる 終戦前夜しゅうせんぜんや


<解説>


 祖母の口からときおり、戦時中の体験を聞かされます。


 終戦前夜、8月14日の夜間から翌日にかけて、秋田市の土崎つちざきというところの周辺を中心とした、アメリカ軍による大規模な空襲がおこなわれました。


 祖母の住んでいたところは、地理的に土崎からはかなり離れた場所だったのですが、「空が紫色に光り、気の触れそうな轟音ごうおんが鳴り響いた」とのことです。


 そして「次の瞬間、自分は死ぬのだ」と恐怖したと述懐じゅっかいしています。


 いち県民として記憶に刻んでおきたく、おそれ多くもんでみました。

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