おこづかい

昼飯ひるめしに 弁当買べんとうかえと 六文銭ろくもんせん


<解説>


 今回は趣向しゅこうを変え、サラリーマン川柳っぽいものを作ってみました。


 六文銭ろくもんせん三途さんずの川を渡るために必要な金額だと、古来より伝えられています。


 大金たいきんとはいえないでしょうが、それでもお金は必要だというのが皮肉ひにくです。


 仕事に出かける矢先、「これ昼飯代ね」と、小額しょうがくのおこづかいを渡される。


 これから地獄が始まるという気分の中、「これっぽっちの金で自分は生かされているのか」という名状しがたい理不尽を、地獄へ行くための六文銭と引っかけてんでみました。

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