「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 リヒャルト・シュトラウス

<タイトル>


交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 作品28


<作曲者>


リヒャルト・シュトラウス


<おすすめ盤>


カール・ベーム


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


ドイツ・グラモフォン(レーベル)


<解説>


 ドイツの作曲家リヒャルト・シュトラウスが、1895年に作曲したオーケストラ作品です。


 14世紀の北ドイツの伝説にある奇人ティル・オイレンシュピーゲルの物語を、シュトラウスが巧みな管弦楽法で描写したものになります。


 「のだめカンタービレ」にも使用され、一躍知られるクラシック音楽のひとつになりました。


 主人公であるティルのテーマを、ホルンが奏でるのが特徴的です。


 悪ふざけがすぎた彼は、最終的に処刑されてしまいますが、その様子が見事に表現されています。


 起こっている光景が目の前に浮かび上がってくるかのようです。


 最後は「こんなおバカちゃんがいましたとさ」的に、滑稽な感じで幕引きとなるのが興味深いですね。


 15分ほどある音楽ですが、手に汗を握るスペクタクルに、時間的な長さを感じさせません。


 おすすめは作曲者と交流が深く、その作品を相当数てがけているカール・ベームの録音です。


 直伝だからよいというわけではありませんが、ベールのシュトラウスはまったりしていて好きだったりするんです。


 音楽の都ウィーンにおいて、長く楽壇に君臨していたベームですが、彼の死後は正直、グダグダになった感があります。


 ウィーン楽壇としては、もう一度地元から世界的な指揮者を輩出しようと、躍起になっているようですが……


 荒れるのでこの話はやめましょう(汗)


 とにかく、のんびりとオーケストラ曲にひたりたいときは、うってつけの一曲と言えます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る