「マダム・エドワルダ」 人間椅子

<タイトル>


マダム・エドワルダ


<収録アルバム>


怪談 そして死とエロス


<アーティスト>


人間椅子


<解説>


 人間椅子の19枚目のアルバムから、タイトルはジョルジュ・バタイユの短編小説に由来します。


 楽曲のベースとなるイメージはキング・クリムゾンだと思いますが、和嶋さんはそれを徹底的に咀嚼し、自分の世界観へ落とし込んでいます。


 長いキャリアに裏打ちされた、円熟の書法を見て取ることができるでしょう。


 歌詞の世界観は乱歩がもっとも近いイメージですが、本の虫である彼が、その人生の中で築き上げた精神世界の、ひとつの結晶であるようにも感じます。


 アルバムの最後に来るナンバーであり、結びとしては文句なしの一曲と言えます。


 作品の濃度という意味でも、人間椅子の全楽曲の中でも、特筆するべき一曲だと思います。


 この濃厚な世界観をぜひ、味わっていただきたいです。

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