「交響曲 第15番」 ショスタコーヴィチ
<タイトル>
交響曲 第15番 イ長調 作品141
<作曲者>
ドミトリー・ショスタコーヴィチ
<おすすめ盤>
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ナクソス(レーベル)
<解説>
旧ソ連の作曲家ショスタコーヴィチの最後の交響曲であり、彼の死の4年前に作曲されました。
作風としては内向的であり、オーケストラの編成も室内楽的な小規模になります。
ただそれに対し、打楽器の数が驚くほど多いのが特徴です。
第1楽章ではロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲のパロディが執拗に繰り返されますが、息子マキシムの述懐によれば、これは「父が幼いころ、最初に好きになった旋律」だということです。
また第4楽章の冒頭は、ワーグナーの楽劇「ジークフリート」の「葬送行進曲」そっくりに開始されます。
あるいはショスタコーヴィチが、これまでの人生を振り返った回顧録的なインスピレーションだったのかもしれません。
彼は弦楽四重奏曲もちょうど15曲書いており、この数字は何か意味があるのではないかと、いまだに議論が繰り広げられているそうです。
タコ先生(汗)が仕掛けた暗号はともかく、ちょっと気持ちが沈んでいるときにかけると極まる一曲です。
おすすめはペトレンコさんという方の全集からですが、きめ細やかにカチッとまとめている名録音ですので、この際まとめてショスタコも悪くないかもしれません。
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