「オッフェルトリウム」 グバイドゥーリナ

<タイトル>


ヴァイオリン協奏曲 「オッフェルトリウム」


<作曲者>


ソフィア・グバイドゥーリナ


<おすすめ音源>


ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)

シャルル・デュトワ(指揮)

ボストン交響楽団


https://www.youtube.com/watch?v=3LR9IHo15Qc


https://open.spotify.com/intl-ja/track/64doqaIJASI1FYqaXuRG2g?si=e50265fef6564f7e


<解説>


 旧ソ連のタタール自治共和国(現在のロシア連邦タタールスタン共和国)出身の女性作曲家グバイドゥーリナが、名ヴァイオリニストであるギドン・クレーメルの委嘱いしょくを受け作曲した、ヴァイオリンと大オーケストラのための音楽です。


 30分以上もある大曲ですが、これをきっかけに彼女は国際的な名声を得るにいたりました。


 大バッハ「音楽の捧げもの」の主題をメイン・テーマにえ、一様いちようなテンポの中、静寂せいじゃくが続くかと思えばときに咆哮ほうこうし――と、延々えんえんと音楽が流れていきます。


 いわゆる現代音楽ですが、鑑賞自体はしやすい部類だと思います。


 前衛的ぜんえいてきな作風の彼女を案じたクレーメルが、擁護ようごする形で作曲されたという軌跡きせきがあるからかもしれません。


 このあやしげな雰囲気は、一度ハマるとクセになります。


 音源はやはりクレーメルによるものを推薦しておきます。


 伴奏はデュトワ、オケはボストン響と、なかなか本格的です。


 最近はグバイドゥーリナの録音も少しずつですが増えてきているようで、一ファンとしてはうれしい限りです。

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