「舞楽」 黛敏郎

<タイトル>


バレエ音楽「舞楽」(BUGAKU)


<作曲者>


黛敏郎まゆずみ としろう


<おすすめ音源>


岩城宏之(指揮)

NHK交響楽団


https://open.spotify.com/intl-ja/album/09kIP1KiKAF6K1eE8JiDpT?si=GpYclOw_QWOhM8mHuE1aYA


湯浅卓雄(指揮)

ニュージーランド交響楽団


https://www.youtube.com/watch?v=kcyirzKZP7k


https://www.youtube.com/watch?v=wqV0dQeKEtk


<解説>


 黛敏郎さんといえば、テレビ朝日系列の長寿番組「題名のない音楽会」の司会として、子どもの頃は認識していた音楽家です。


 歯に絹を着せない物言いが楽しかったですね。


 この「舞楽」は、ニューヨーク・シティ・バレエ団の芸術監督だったジョージ・バランシンに委嘱される形で作曲され、翌年、ニューヨーク・シティ・センターで初演されました。


 数年後には、岩城宏之指揮、NHK交響楽団により、演奏会形式での初演がなされています。


 内容は雅楽をオーケストラで再現しようと試みたもので、全体は2部構成になっています。


 けっこうスペクタクルな印象があり、特に第1部中間部で、ホルンがけたたましく咆哮する部分など、ぞくぞくしてしまいます。


 評論家的な意見ではありますが、ドビュッシーやメシアンの流れをくむ武満徹に対し、ストラヴィンスキーの流れをくむ黛さんは、世間的な評価という点では、一歩遅れを取ってしまった感があります。


 個人的には、「わが道を行く」的な、求道者然とした黛さんの楽曲には、強くひかれるのですが……


 音源はやはり、岩城宏之さんの録音などがおすすめでしょう。

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