39缶目 炭酸水の泡になれ


青緑色の涙を流したあの娘の唇

わなわなと

怒ってるの?わからない


文庫本の背表紙眺めてぐったりと横になる夏

遠い記憶を拐っていく眠気


薄れていくことわかってた

透明になるまでもう少し


閃光鮮紅線香花火

落ちるまで

横にいて


愛とミネラルウォーターどっちを選ぶ?

境界を探すのは全て過去


緩めく


脱力した肢体したい姿態死体みたい

白い脚が映えるワンピース


痺れを残して



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