34缶目 それだけはできるよ。
なんで生きてるかわからないと言われてどう答えていいかわからなかったとぼやいていたアンタの姿は本当に迷い答えを求めているようであった。
私もなんで生きてるかわからないし、どちらかというと✕にたい側の人間です。今日も仕方なく生きています。
私もあなたもヒトという種の繁殖と繁栄の結果の一端でしかありません。
けれど、仕方なくでいいから生きて、それまで生きてきた意味やそこから生きていく理由をくれる人やものや夢にあなたが出会ってくれたら、私は嬉しい。
お気持ち表明の詩ばかりでうんざりだと誰かが言っていました。そうではない詩も探せば山ほどありますよ、という言葉を飲み込んで、息をしないだけで苦しい事実が情けないこんな世じゃそうしないと生きてゆけないのですごめんなさいねと目を伏せた。
アンタ、答えなんてないよ。
満点で唯一の答えなんてないよ。
それは悲しいことではないよ。
生きろなんて言えない。
✕んでは駄目だなんて言えない。
私もアンタとアンタに生きていてほしい私のために願うのだけれど、
それだけしかできないよ。
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