2缶目 am2:40
家人も他人も寝静まった時間に、カーテンを少しだけ開けた窓の外を眺める。
街灯は点いているが、歩く人影はない。
雨が降っていれば雨の音が聞こえるかもしれないが、今日は降っていない。
人の存在が薄いこの時間はとても静かでとても穏やかで、一息つくには最適だ。
これくらいひとりになって、やっと肩の力を抜ける。
それは事実だけれど、不意に国道を通りすぎた車のライトに他人の存在を感じて、安心していたりも、する。
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