50億跳んで2020年

 1年後も50億年後も現在からしてみれば、等しく「未来」と言う言葉を当てはめて差し支えないもののはずだが、どういう訳か人類と言うのは、自分たちにとって都合の良い地点までしか未来と呼ばない。

 例えば大気・水質汚染の問題などは「未来のために解決しなければならない」と声高に言うが、2万年もすれば人類など死に絶え、それから数十億年後にはまた同じような文明を持つ人類が発生し、我々がまき散らした汚染物質もその頃には地下に堆積し、彼らはそれらを化石燃料として使うのだから、気にかけるだけ無駄なのである。

 現人類が言う未来とは現人類の系譜が生きているまでの未来だ。を未来と呼んでいる。

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