第6話 何気ない日常


時雨「そういや、今日は身体測定だったな。」

花音「そうだよ!私身長伸びてるかな?」

時雨「お前170もあるんだから、もういいだろ!ちょっと俺に分けろよな!」

花音「時雨は、156だっけ?もっと牛乳飲みなさい!そして、良く寝なさい!!」

時雨「遺伝なんだよ!悪かったな低くて。」


時雨は拗ねてしまった。

小学校の時は、時雨の方が高かった身長。

いつの間にか、花音の方が高くなっていた。


時雨は、中学時代ずっと帰宅部。

それに比べて、花音はサッカー部の部長だった。


花音の身体能力は、そこらの男より

よっぽど高かった。

小学校からクラブチームでサッカーを

やってただけに、中学では、その経験をいかし、

中学2年で、サッカー部部長になった。


部活中でも、女の子の黄色い声援が飛ぶ。


時雨「花音は女の子に大人気だもんな。

ちょっとは、俺にも分けろよ。」

花音「時雨も部活すれば良かったのに。」

時雨「低血圧で朝弱いから、朝練とか地獄だから。」


花音は、クスッと笑う。


時雨「笑うな!」

花音「ごめんごめん!」


時雨「そーいや、雷門高校の身体測定って、

なんか特殊な事するのかな?」

花音「私もわかんなーい。」

時雨「そーだよな。とりあえずクラスの能力を見る良い機会だわ。」

花音「そーだね!そーいや時雨は、友達出来た?」


時雨は、机にうなだれた。


花音「その様子じゃ出来てないんだね。

まぁ、時雨の人見知りは、凄いもんね(笑)」


時雨「笑うな!そーだよ!

人見知りだよ!悪かったな!」


キーンコーンカーンコーン


花音「あっ!身体測定始まるよ!行こう!」


花音は、時雨の腕を無理矢理掴んで、

教室を出たのであった。

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