天才の兄が突然ツンデレ美少女を連れて一緒に住むことになったけど、その理由がラブマッチングしたからってどういうこと?
田中ケケ
英雄の弟
お風呂に女の子がいるなんて聞いてないよー!
湯船の中で、女の子が小さな口をぽかんと開けたまま固まっている。
しかも俺好みの垂れ目!
いやぁー。
垂れ目ってだけでその女の子に幼さや可愛らしさを感じるんだよなぁ。
なぜか守ってやりたくなるんだよ!
だけど俺は決してロリコンじゃねぇからな――――って何で俺んちの風呂に裸の女がいるんだよ!
俺は、彼女の程良い大きさの二つの双丘から目を離すことができない。
肩の辺りまで伸びている黒髪はしっとりと濡れていて、控えめに言ってすごくエロい。
綺麗な鎖骨もとにかくエロい。
つまりエロ過ぎる!
ああ、目を逸らそうとしているはずなのに、一向に裸の彼女が視界の中央から消えてくれないのはどうしてだ!
女の子のおっぱいってぶらっくほーるなの?
これは男だから仕方ないのだ。
腰のあたりから生まれた熱が身体中に広がっていく。
「ひゃあ!」
ようやく現実を理解したらしい女の子は、慌てた様子で右腕で胸を隠す。
左手は股の間に。
なぜか、大事な部分が隠れたことによってもっとエロくなった気がするんですけど……。
男の想像力ってスゴい。
「いつまで見てんのよ鼻血垂らすなこの変態クソ野郎!!」
ああ、この罵倒すらも気持ちがいい――――――いってぇぇぇっ!
気が付けば、俺の眉間に木製の桶がクリーンヒットしていた。
……さて。
なぜ俺がこんなラッキースケベな状況に陥っているのか。
それを説明するためには、俺の兄について説明した方が手っ取り早いだろう。
俺――ヒサト・アガヅマの兄、トウシロウ・アガヅマは、長きにわたった戦争を終結させた
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