第6弾 風紀委員佳代(BL)

【元の作品:https://kakuyomu.jp/works/1177354054935297823


「オッケー、受け取った! こちら『風紀委員佳代』から、MCは国近くにちか勇翔はやと、相方はキザッシーこと法師濱ほしはまきざしでお送りするよー」


「……よろしくな。つか、何でタイトルを背負ってる佳代じゃなく、国近が来てるんだよ」


「キザッシーをいじりたかったから」


「なんだそれ……」


「ほら、俺ら、同じチームの仲じゃん」


「そういうもんなのか?」


「まぁ、ぶっちゃけ佳代ちゃんじゃなければ誰でもよかったんだけどね。ケンタロー君でも、隣のクラスの銀髪黒マスク君でも」


「……そうか。そんで、何を語ればいいんだ?」


「まずはこの作品の成り立ちからじゃない?」


「順当だな」


「この作品の前に連載されてた『不意打ちの山田くん』っていうライトBLがあったんだけどさ、それの執筆中に『風紀委員かよ』って登場人物に言わせようとしたらしいのね。けど、それを『風紀委員佳代』って誤字ってさ」


「……それだけか?」


「それだけ」


「なんだそれ……」


「しかもその登場人物、結局『風紀委員かよ』って言わなかったらしいし」


「なんだよそれ……」


「それで風紀委員の勘解由小路かでのこうじ佳代ちゃんが爆誕したってわけ」


「……お、おう」


「そんで、相方としてキザッシー誕生」


「……おう……」


「他にもいろんなヤンキーが出てくるタイプのライトBLになったんだよね。俺とかケンタロー君とか圭史さんとか」


「……書き手が『憲太郎と国近って口調が似てるから描き分けしづらい』って言ってたぞ」


「『憲太郎は朗らかに、国近は軽い感じで書いてる』とも言ってたじゃん」


「まぁ、そうだけどよ……」


「この話がしたいがために俺出てきたんだけどね」


「そうかよ……」


「キザッシー、折角の年末なのにテンション低くない?」


「俺はいつでもこうだよ」


「え、もしかしてこのテンションの低さ、伏線だったりする?」


「んなこと知るかよ……」


「にしても今作は皆、進展遅いよねー。ネタバレするけど、現時点じゃ一組も付き合ってるカップルないじゃん。カップリングみたいなもの自体は4つくらいできてるからアレだけどさぁ」


「つか、前作のメインカプが付き合うのが早すぎたんだろ」


「一番いい線いってるのはケンタロー君とお兄ちゃん?」


「兄弟BLなぁ……書き手は『お兄ちゃんのキャラがいまいち掴めてない』みたいなこと言ってたが」


「それは仕方ないって。そんで、その次がやっぱりメインカプじゃない?」


「……メインカプ?」


「佳代ちゃんとキザッシーだよ」


「はっ、はぁ!? 俺たちはただの幼馴染だよ! そういう関係じゃねえよ、適当言うんじゃねえ!!」


「わっかりやす……っていうか1話の時点で普通にフラグ立ててたよね?」


「な、何の話だよ……」


「ファーストインプレッションがフラグだって言ってるの」


「……意味わかんねえよ……っ!」


「ま、とりあえずお幸せにね、キザッシー?」


「は、はぁ!? だから俺はッ!」


「超顔真っ赤なんだけど。それじゃあキザッシーは放っといて、次の人たちにバトン渡すから。時間的に次がラストかな? さっきから何回か話してる前作こと『不意打ちの山田くん』から、御門みかど辰也たつやくんと桃園ももぞのかおるくんが出演するよ!」


「あぁもう……! 次がラストだ、見逃すんじゃねえぞ!」

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