5年の歴史に感謝を込めて
こんばんは、東美桜です。
両手をツイステ沼に、両足をヒプマイ沼に突っ込んで、ブリッジ状態でぴくりとも動けません。にっちもさっちもいきません。それどころか、日を追うごとにずぶずぶと沈んでいきます。どうすればいいんでしょうか。
今日なんか、ヒプマイ好きと青森推しが高じて、アオモリ・ディビジョンを妄想するに至ってしまいました。企画にも参加したいし年賀状も書かなければならないし、仮面ライダーの映画も見たいし次回作のアイデアも練り練りしたいのに、どうすればいいのでしょう……。
とりあえず今日も平和です。
……さて、本題に入りましょう。
今日は少々悲しいお話です。
本日、2020年12月23日。
アーケードゲーム「僕のヒーローアカデミア ヒーローズバトルラッシュ」(以下ヒロバト)が、稼働終了してしまいました。
このゲームは堀越耕平先生原作の「僕のヒーローアカデミア」という漫画の、アーケードゲームなのですよね。
3ターン制のバトルで、原作に登場するキャラクターやゲームオリジナルキャラクターたちと戦い、時に仲間にすることができたのです。
……ヒロバトには、熱い思い出がたくさんあります。
高校1年生の秋、初めてゲーセンに行った日。画面の中で派手に躍動していた雄英生やプロヒーロー、そしてヴィランたちに、私の心は一瞬で奪われました。もともとヒロアカが大好きだったこともあり、一瞬でハマってしまったのです。
月1でゲーセンに通い、そこそこ良いカードが集まってきた頃。
原作の推し・荼毘さんがヒロバトに実装されたとジャンプ本誌で知り、私はゲーセンに走りました。荼毘さんが手に入るまで何度でも筐体にコインを入れ、迎えた8回目。やっとの思いで手に入った荼毘さんのカードは、ひどく光り輝いて見えました。
その過程で入手できたトガちゃんのアメイジングカードも、大切な宝物です。
アニメ3期が始まってしばらくした頃、また別のヴィラン・マスキュラーが手に入るということで、私は再びゲーセンに走りました。そこで出会ったのは、一人のお兄さん。彼と交互にプレイしながらマスキュラーを狙い、最終的にそのお兄さんがマスキュラーを2枚引き当て、更に片方を譲ってくださったのです。
お兄さんには感謝してもしきれません。またいつか出会えたら、改めて感謝を伝えたいのです。
また別の日、私は相変わらずのんびりとヒロバトをプレイしていました。
その日はたくさんの小さな子供たちが筐体の前に集っていて、改めてヒロアカの人気を実感しました。
さて、その日もその日とてヴィランと対戦。サポートカードの選択をミスって、2ターン目にして強力なヴィラン2名が“個性技”という強力な技を放つことができるという、絶望的な局面に立たされてしまいました。
しかし……そのターン、攻撃を放ってきたのは唯一“個性技”を使えないキャラクター。後ろで私のプレイを見ていた男の子が「なんで!?」と驚いていたことも、良い思い出なのです。
いつしか私は高2になり、その頃にはヒロバトのシーズンも変わっていました。
私のプレイ生活もそこそこ長くなってきていたある日、先述したお兄さんとはまた別のお兄さんに出会いました。縁あってそのお兄さんとヒロバトで対戦することができ、完膚なきまでに惨敗しました……(笑)
しかし、私は作戦を練り直して即座にリベンジマッチを挑んだのです。先述したアメイジングトガちゃんを軸にしたデッキで挑み、見事勝利を収めることができたのです。
あのお兄さんは、今はどうしていらっしゃるのでしょうか。もう再戦は叶わないのですけど、いつか再び巡り合えたら、思い出を語りたいのです。
……そのプレイからしばらくして、私は受験生になり、ゲーセン通いを自粛するようになりました。受験が終わったら終わったで今度は疫病が流行し、外出もままならない日々が始まってしまい……ヒロバトからは長く距離を置くこととなってしまいます。
最後にヒロバトの筐体を見たのは、受験終わりに寄り道したジャンプショップでした。しかし、その日は当然ながらカードは持ってきておらず、プレイできないまま通り過ぎてしまいました。
それ以来、なかなかヒロバトをしに行けない日々が続きました。
いつかまたゲーセンに行きたいな、と思っていた矢先……何気なくTwiterを眺めていたら、ヒロバト公式アカウントのお知らせが目に入って……。
……様々な思い出が、脳裏を次々と駆け巡りました。
プレゼント・マルベスさんの直筆メッセージ。それはあまりにも熱くて、あふれ出る感情がありありと滲んでいて……私ですら心にひどい空虚感と悲しみを抱えているのに、長くヒロバトに携わった彼の心情は、推しはかることすらもできなくて……。
それでも、最後に記された一言に、救われた気がしました。
ヒロバトは5年の歴史に幕を下ろしてしまったけれど、きっと、そのカーテンコールに涙は似合わないのです。
ヒロアカという作品は、「笑顔」というものに重きを置いている作品です。
だから……ヒロバトの歴史に幕が下ろされるのなら、一人のプレイヤーとして、笑顔でスタンディングオベーションをしようと思います。
最後に、ヒロバトというゲームに携わってくださった皆様に、忘れ得ぬ感謝を。
本当に、ありがとうございました。
……以上、東美桜がお送りしました。
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