百一回目のバッテン

DarkPython<bl>

第壱話 娯楽

 ある居酒屋には将棋が指せるブースがある。また、あるところには落語が聴けるブースがある。


「そんなアホな。」


「これがまた。本当なんです。」


「ウソっぱちや」


「そんな信じないあなたにはこの私が武器にしている脇の匂いで信じてもらう」


「やめい。くさ」


「これを嗅げば納得できる」


「そんなん納得いかん」


 そして、来る日も来る日もまた同じ場所で争えば、また同じ攻撃を喰らって降参している。


「ウソっぱちや」


「ここを嗅げば納得いくはずです」


「いや。こうやない。本来の事とズレてはる」


「~ほれ。」


「あかん。くさ」


 気づけば、拍手が沸き起こる。

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