「先輩の従姉と友達になった」 ダダダ文庫
おはきょむ! めっちゃ押し迫ってるー!!!! 今年終わっちゃうじゃないですか! なんというか……一年早いなって……。
それでは今年最後の架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!
「先輩の従姉と友達になった」著・モルモット イラスト・WOO ダダダ文庫
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先輩の従姉と友達になった あらすじ
退屈の底に停滞した町、七瓜。そこで暮らす平凡な高校生・ユータは、部活の先輩であるエイトの従姉・モモセとたまたま知り合う。モモセと過ごす、どこまでもビビットで眩しいユータの夏が、いま始まる。
◇◇◇◇
これ、最初は全くノーチェックだったんですけど、ツイッターの評判がめちゃめちゃよくて買ってきました。表紙のWOO先生のイラストがちょっと癖の強いやつで敬遠していたというのが正直なところですが、よく見るとバッチバチに美しいんですよね、表紙。
読み始めたところでは「ふつうのボーイミーツガールものなのかな?」って思ったんですけど、その枠に収まらない、なんていうか規格外の作品でした。これは伝説になるぞって感じです。もっと早く読んでおけばよかった……。
ユータは人生に退屈さを覚えていて、でも結局退屈に高校を出て退屈に大学にいって退屈に就職する人生しか想像できません。でも、そこに現れてユータの人生をかき混ぜるのが、先輩エイトの従姉で大学の夏休みに帰省してきたモモセなのです。
もう、ね、モモセがいいんですよ。モモセはゲームが好きで、七瓜に一軒だけあるゲーセンにユータを連れていって音ゲーの叩き方を教えてくれたり、エナドリを飲むのに躊躇する、というか高校生が飲んじゃいけないと思っているユータに大丈夫だって言ってエナドリを飲ませたり、とにかくハチャメチャでやりたい放題やるんですよ。
そこで育まれるユータとモモセの友情がまぶしい。恋じゃないんですよ。友情なんですよ。まぶしい。そしてモモセと出会ったことで、ユータは退屈の底を脱出するんです。
あとツボったのはモモセがバイク少女だということでしょうか。バイクの後ろにユーキを乗せて、「わたしはどこにでもいけるんだよ」って言うんですよ。それでユータも高校を卒業したらバイクの免許を取ろうって決めるんですよ。まぶしい……。
たったひと夏の冒険なんですけど、モモセがユータの人生に及ぼした影響の大きさを想うとクラクラします。夏休みが終わってモモセが東京に行ってしまったあと、ただ退屈に生きるんじゃなくていろんなことをしよう、って思うユータがまぶしい。まさにビビットな真夏の冒険といった感じでした。面白かったです、オススメです。
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
それではよいお年を! きょむなら!
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