　おはきょむ！　６月がおわりきょむしてしまう！　今月も酒ばっか飲んでたなあと思います。これじゃ架空ラノベ系ＶＴｕｂｅｒじゃなくて飲酒系ＶＴｕｂｅｒじゃないですか！

　それではきょうも架空ラノベ紹介していきます！　きょうはこれです！

「命短し愛せよ腐女子」著・三輪島倫太郎　イラスト・ところてん　ＳＡ文庫

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　命短し愛せよ腐女子　あらすじ

　超お嬢様学園の生徒会、通称「四季の花」。学園じゅうの後輩たちから憧れられる、超セレブ集団である。しかしイメージとは裏腹に、彼女らはみなドがつく腐女子だった！

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　なんていうか、生態観察モノみたいな、可愛い女の子がわちゃわちゃしてるのを見ているだけのとてもとてものどかなお話でした。

　この「四季の花」、そのまんま生徒会四人組が同人サークルの名前として名乗っていて、生徒会長の桜子さん、副会長の朝顔さん、書記で帰国子女のコスモスさん、会計の椿さんの四人組なのですが、実のところ生徒会の活動はそこそこに、おいしいコーヒーなんぞ飲みながらドスケベ全開の腐女子トークで盛り上がっています。商業ＢＬの面白かった作品の話とか、ザムプという少年誌に載っている漫画の二次創作的解釈の話とか、アニメの話とか。

　ときどき解釈違いとかでもめることもあるんですけど、もめると言ってもお嬢様たちなので実に品よく「わたくしはそちらが攻めとは思いませんわ」「いいえわたくしもあなたのおっしゃるカップリングは順番が逆だと思いますわ」みたいなもめ方をするんです。もめても結局おいしいコーヒーとお菓子で機嫌をなおしてまた二次創作の話を延々する……という塩梅です。たのしそうです。

　学園で定期的にお坊ちゃん男子校との交流があって、そこはまあ社交界みたいなもので、「四季の花」の四人も親にいい相手を探してこいと言われているのですが、しかし彼女らは「テニス部の方たちをご覧になった？　みなさん健康的に日焼けして、スポーツと青春と薔薇の香りがいたしますわ！」「わかりみがとても深いですわ！　あの丸刈りの三年生が総攻めですわね！」「いいえなにをおっしゃいますの、あの小柄な一年生が総受けのほうがいいんじゃなくて？」「むしろ眼鏡の二年生が鬼畜攻めですわね……」みたいなことで盛り上がるほうが楽しい、という状態です。

　ここでは表現しづらいですけど桜子さんはザムプ作品、朝顔さんはアニメ、コスモスさんは商業ＢＬ漫画、椿さんはライトノベルと、それぞれ好きな作品の傾向が違うのも面白いです。スケッチブック回してみんなでお絵描きして遊ぶのも楽しそう。唯一全員共通ジャンルのアニメ化が大失敗だったとき無の顔でコーヒーを飲むくだりがたまらないです。

　それではスクショタイムです！（ＩＳＢＮと日本書籍コードと表紙画像）

　それではまた次回！　きょむなら！