400ss

笹霧

恋愛、ラブコメ

インセクト・タブー

 木が数本に、ブランコと鉄棒のみの公園。


 あの子は虫を片手に今日も楽しそうに笑っている。


 僕が近付けずにいると彼女の方から側に来た。


 体を逸らすがその分だけ彼女は密着させて来る。


 息がそっと耳を撫でた。


 頭の中が甘く痺れ、彼女と重なって倒れる。


 僕は2重の意味で離れたかった。


 伯母が呼んでいる。

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