第37話。 沼

その沼には水神がいた、近くの村人達は実りがささやかな時も少しばかりの供物を捧げ大切にしていた。

開発が進み、越してきた人々が増え古い慣習も只の迷信と片付ける者が多くなったころ、突然の豪雨に雷鳴が轟き、見る間に新しく出来た住宅地は残らず水の底に沈められてしまった。

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