第7話- 格子

勝手口のはきだしの先、石の上に猫が寝ている。


"ほらほらごみになるよ" 一声"ニャーン" 姿が消えた。


掃除を終えて台所に立つと足元で"ミュウ" ふと、はきだしぐちを見ると何かがモゾモゾ、猫はここで足元に絡んでいる。


恐る恐る近づくと人みたいな黒い指先が格子の間から滑り込もうとしていた。

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