星降りて

 きみと見た

 ひつじ雲

 赤いトンボが飛んでいた


 明日も会えるのに

 さよならが言いたくなくて


 このまま

 どうしていっしょに

 いられないのかと

 ごねる夕方


 だいすきだよ


 わがままに困る素振りもなくて

 きみは私の手を握りしめた


 オレもいっしょに

 いたいのだけれど

 優しいほほえみ浮かべてた


 空から星が降ってくる

 声がもっと聞きたいの

 熱をもっと感じていたいの


 星降り丘に

 きみとふたり


 星が降る

 月が踊る


 明日はきみを迎えに行くよ

 ゆっくり諭すように

 頭を撫でるきみ


 わたしのほうが年上なのに

 きみのほうがだんぜん大人だ


 きみの髪の毛

 落ち葉がついてるから

 とってあげたら

 口づけされていた


 オレだって離れたくないよ


 空から星が降ってくるみたいだ

 君の声をもっと聞きたい

 熱をそばでもっと感じていたい





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