ぴょこぴょこ
キッチンまで
床が冷たいから
ぴょこぴょこ
つま先歩き
電気ケトル
大活躍の秋冬
ぷしゅぷしゅ
湯気を噴き出す
好きな作家さんが
星になったと知った
会ったこともないのに
悲しくて
最新作を買ってなかったこと
思い出してる
励まされて
気づかされた
学びの多かった
先生の創作談議
あったかい紅茶を
飲みながら
もの思いにふける
痛くて
刺さる文章と
みずみずしい青春の
輝きのストーリー
また読もう
もう一度もう一度
世界に
浸れば
苦しく
切ない世界
甦るあの時と
初めて読んだ日の
軽い衝撃
夢中になった本は
忘れない宝もの
窓の四角まで
床が冷たいから
ぴょこぴょこ
つま先歩き
満月見えたね
ぴょこぴょこ
背伸びしてみたりして
あまねく星の輝き見えたね
あぁ冷たい冷たい
そうだそうだ
オリオン座流星群
見えるかな
窓辺に椅子を
セッティング
右手から
本を膝に置いた
紅茶をもう一杯
飲もうかな
お気に入りの本をもう一冊
読もうかな
願い事を言う
心の準備は整ったけれど
流星群は見つけられない
そんな秋の夜長
そんなひとりの時間
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