波音

 人魚のように、泳げはしないが

 海に呼ばれ惹かれ


 両の手に掬う水

 透き通り


 海は青


 白波にのまれ

 戻る白い砂


 あの穏やかに

 打ち寄せる

 波の音は

 海、海


 心がはやる

 癒える

 安らぐ


 波の音

 いつでも

 呼ぶよ


 いざなう

 母なる海


 傷つくもの

 呼ぶのでしょう



 白い入道雲、連なり

 まるで山のようで



 鳥のように

 自由に、空を飛べはしないが


 あの突き抜ける

 青い

 濃く澄んだ空

 雲、雲


 目に眩しく飛び込むよ

 鮮やかな色のコントラスト

 胸踊るよ


 夏、夏

 穏やかな朝


 旅先

 高揚感が

 広がる


 波の音が

 いつまでも

 わたしに

 優しい















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る