五月雨
雨が降っています
一人静かな部屋に
雨音だけが響きます
寂しくて
つけた
ラジオも
テレビも
場違いなような
不似合いなような
そんな気が
しましたものですから
電源を消してしまいました
ぽたぽた
ザザーッ
ぽたぽた
コツンッ
雨の音は
あんがい
あらわすのは
大変だなあ
空から
落ちた
雨の粒は
集まって
棒みたい?
春雨?
白滝かな
とりとめとなく
思ってみては
なぜ詩にしたか謎
いやいや、そうか
たぶんそう
五月雨を聴く深夜
ふと寂しいからでしょう
五月雨音を澄ます夜
虚空のような
心のぽっかり
埋めてみたかったのでしょう
そこにピッタリはまる
調べのように奏でられた音を
言葉に具現化しては
心のぽっかり
埋まらないのに
どうにか
修復したいのだ
書きたいのは
心のぽっかり
なくすため?
詩を紡ぐのは
きっと
雨が降るのと
似てるのです
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