言葉遊びの技法

凪常サツキ

1.「回文」114文字


消ゆるこの春と

炭くべる乙女よ

手間  よきかな


流る時 草枯らさず咲くが 石 また無常か

月は見えぬこのよるに 似るの来こぬ 笑みは

うよむ魂


隠さず沙羅がさく


気取るかな 長き待て

夜目通るべく見ず


取るは 残る雪    



きゆるこのはると、すみくへるおとめよ、てまよきかな。なかるときくさからさすさくか。いし、またむしようか。つきはみえぬこのよるににるよのこぬ。えみはきつ。かうよしむたましい。かくさすさらかさく。きとるかな。なかきよまて。よめとおるへくみす。とるはのこるゆき。

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