第2章 突然の異世界生活
2章 「突然の異世界生活」
「どこだここはー!!!」
叫んでいたって話は進まないとりあえず人の目があるからここは自重しよう
「とりあえず状況の整理からだな、バーでワイン飲んでてそれから彼女が来て急に頭痛が…」
記憶は普通にあるようだしこんな状況でも冷静さを欠かさない流石俺エリート
「記憶はここで切れてる…そして今に至る…か。全く一体なにがどうなってんだ?」
ひとまず道端で駄弁ってるのもよくないと思い動くことにした
「とりあえずは情報収集か、しかし…文字が読めねー!!!」
文字は日本語でも英語でもなくアラビア語でもない古代文字のような奇妙な文字だ
いくら俺が天才だからといって読めないものは読めないのだ
「流石にエリートな俺でも異世界語は読めねぇな…うん?」
子供連れっぽそうな親子が歩いてくる
「ねーねー!おかあさん!これかって」
「だーめ!ほら戻し的なさい!」
「な、なに…!」
神楽は衝撃を受けた。なんと異世界語は読めないが聞き取る事はできるのだ
「なんと便利な世界だ…だったら読めるようにもしろって話なんだが」
なんだか向こうが騒がしい
「キャー!ひったくりー!だれかー!」
「ざまあみやがれ!ヒャッハー!」
「異世界でもこういう犯罪がまかり通ってるのか世知がねえな…よし!俺が行く!」
俺は足にも自信がある高校生の時に陸上選手に憧れた事のある男だ
結局入らなかったけどね
「おい!なにか追ってきてるぞ!」
「いやでもアイツくそほど遅いぞ普通にまけるな」
「ぜーぜー…アイツら足が早すぎる俺じゃ追いつけねえ」
「いや、お前が遅いだけだろ」
「!!!??」
盗賊を追っていたら目の前に赤い目をした美少女が現れてきた
「そこを退け!俺はあの引ったくり犯を」
「お前じゃ無理だ、後は私に任せてお前はその辺で休んでいろ。」
「ふざけるな!俺に指図するんじゃねえ!」
「冷静になれ。今ここで揉めてどうする私は奴らを追うお前は好きにするといい」
シュピン!
「くっ…」
悔しいがそうせざるを得ないみたいだ
何故ならアイツ空飛んでだもん
はいはい異世界すごいすごい
「この世界ではとりあえず全てにおいて俺のいた世界とは別物だと思った方がいいな」
暫く歩き回ってみての結論だった
人は普通に空飛んでたし
至る所で魔法のようなものをみる
文字はおかしいし
ワニは喋る
いやそもそもワニがその辺にいるってどういうことだよ
「本当にありがとうございます!助かりました!」
「気にするな。これから気を付けろよ」
赤目の美少女と主婦が話している、どうやら引ったくり犯を捕まえたみたいだ
「ん?お前さっきの」
赤目の美少女が話しかけてきた、正直もう会いたくもない
「…なんだよ、よかったな捕まえられて俺はこう見えて忙しいんだ帰ってくれないかな」
「自分が無能だからって捻くれるな。盗賊は捕まったんだそれでいいじゃないか」
「あ?お前喧嘩売ってるのか」
初めて無能と言われた、初めての経験だ
その初めての経験を異世界で味わうと思わなかったがとにかく気分は最悪だ
「フフ…お前私に向かって喧嘩か…ぷぷぷ」
「なんだよ…」
「命知らずもここまで来るとはな。気に入ったついて来い」
「ついてってやるよ!どこまでもな!」
絶対に許さない俺に無能とほざきやがったこの女を
俺は女と喧嘩するのは俺のプライドが許さないという男らしい奴ではないのだ
馬鹿にされたからには相応の報いを受けてもらう必要がある
「言ったな?」
「は?」
「契約成立だな。よしこい」
わけがわからん事言われたがまあいい
とりあえずついて行ってみることにした
歩くこと10分
「ここだ」
「でけえ…ここは…城?」
「そうだお前の職場だ」
「な、なにぃーーーーーーーーーーーーー」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます