現代でモンスター牧場⁉︎

ガチ中のガチ

始まり

第0話 ダンジョン

世はダンジョンの時代。


突如として現れた、謎の塔。


謎の塔は世界各地に現れた。


その塔ができてすぐ、世界各地に空から謎の声が聞こえた。


【この世界にダンジョンを創った。この世界の資源はいずれなくなるだろう。10日後にはモンスターが現れる。人にはギフトを与える。頑張りたまえ。】


と、無機質な声が聞こえた。



塔ができて10日が経った頃、謎の声の通り塔からわらわらとこの世のものではない怪物、モンスターが出てきたのだ。


モンスターたちは、街中で暴れまわり人々を襲った。


世界各国が軍を動かし、殱滅にあたった。モンスターには銃などがあまり効果なかったのだ。そのせいか、ある国では核を使ったという国もでてきた。


そんな中、「ステータス」と、いうと自らの能力が表示されることが発見し、謎の声が言っていたギフトが確認できるようになっていた。


ギフトは特殊な能力であり、いわゆるチートであった。しかし、全ての人が皆同様に戦いに有能な能力が与えられたわけではなく、それはひとそれぞれであった。


ギフトには『剣術』や『弓術』、『ファイヤーボール』など戦いにつかえるもの。『商才』や『鍛治』、『錬金術』など戦いに使えそうにないものがあった。


そんな中、各国はモンスターを殱滅していった。


一方で、中東のある国では元凶を叩けば終わると、ダンジョン自体を攻撃する。しかし、ダンジョンには傷ひとつつかず、モンスターがさらに溢れ出してきたそうだ。


それによって、その国は壊滅的な状態に陥り国として存続できなくなったようだ。





その頃日本では、

ダンジョンを全て把握し、各地に自衛隊を派遣していた。全てのダンジョンが立ち入り禁止になっており、民間人の避難が行われた。


というのも、日本には世界に誇る文化である漫画やアニメ、ファンタジー小説などがあり、今まさに現実で起こっていることに近い世界観をかいたものがあり、最悪の事態を想定して行動していた。


そのおかげもあってか、日本では世界最小限の犠牲で済んだといわれている。


その後、日本政府は民間人のダンジョンへの立ち入りを許可した。しかし、それにも条件がある。


まず、政府が作った『日本ダンジョンハンターズギルド』略してJDHGに所属すること。JDHGに所属するには簡易的なテストと、犯罪歴等を調べ、一定の基準を超えていればできる。


基本的に武器の持ち歩きは禁止されており、ダンジョンのそばに建てられた、JDHGの建物内に保管される。


ドロップ品の持ち帰り。ダンジョンでモンスターを倒すとドロップ品が出てくる。それらのドロップ品は基本的にJDHGが買取を行う。持ち帰りたい場合は指定の紙に記録して持ち帰ることができる。


などの条件がある。



また、JDHGの下部組織としてJPG『日本生産者ギルド』が作られた。これは生産系のギフトを得て、ダンジョンに挑む人々『ハンター』を援助するために働く生産者を支える組織である。



ダンジョンからは様々なドロップ品がとれ、肉や野菜、鉱石やオイルといった様々なものがあった。これにより日本のGDP国内総生産が上昇し、一時期世界一に達したと大々的に報道された。



また、各国もダンジョンに様々な対応をしていた。


国連では、日本のJDHGを参考にWDMM『世界ダンジョン対策機構』が設置された。このことにより、各国にはJDHGのような組織が数多くできた。




ダンジョンができて一月がたった頃、日本であるハンターが見つけた緑色の液体が入った瓶が見つかった。それはおそらくポーションであろうと推測され、高額で買取された。JDHGが実験を行ったところポーションであることが判明し、世界に大々的に発表した。


その後はポーションが見つかると、世界中でオークションが行われ、ものすごい高額で取り引きされている。


また、ダンジョン内でたまに見つかる宝箱からはスキルの書と言われる本のようなものが見つかり、これを使用するとギフトに関係なくスキルを手に入れることができる。




その一方で、田舎の第一次産業を営んでいる人々は大々的な経営不振にみまわれていた。


それは、岡山県の北部の山々に囲まれた田舎で、先森ファームとして牧場を営んでいる先森家にも、大きな影響を及ぼしていた。

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