気の向くままに徒然と

海星

書き始めたきっかけ

 こんにちは。

「カクヨム」に登録してまだそんなに経っていないので、ひっそりとこちらで書かせていただいています。


 私は一年前から「小説家になろう」に登録して、書き始めました。それが私の始まりです。


 今日は書き始めたきっかけをこうして書くことにしました。


 一年前の八月、私は手足を骨折し、ほぼ寝たきり状態でした。仕事も出来ず、家族もいない。孤独死をひしひしと感じて不安な中、誰かと繋がりたいという思いと、何かをしないと落ち着かないという思いから、元々好きで読んでいた「小説家になろう」のサイトで長編小説を書いてみることにしました。


 今考えると無謀です。小説の書き方も知らない、学校にもほとんど通っていない私がいきなりの挑戦だったので。


 それでも、頭に描いた世界を形にしたかったし、何より、あのサイトでは登録者が多く、私のような素人は埋もれるだろうという考えから早速書き始めました。


 書いている時は本当に楽しかったです。

 自分の中で世界が広がっていく。その時だけは孤独を感じませんでした。物語の主人公になったつもりで書いていました。


 ところが、予想外の事態が起きました。連載二日目で日間ランキングに入ってしまったのです。私は慌てました。


 結末は考えてあるとはいえ、それを書ききるだけの力量が自分にないことを知っていたからです。


 ただ一人でいいから繋がりたい。私の願いは叶うどころか、それ以上の事態になってしまいました。


 その時点でブックマークは100を超え、PVは10000を超えていました。この時にはこんなに多くの人たちと繋がった喜びと共に、どう収拾をつけたらいいのかと途方に暮れました。


 自分の浅はかさが招いたことです。期待を寄せる感想も多くいただき、この方々の期待に応えられるものが書けるだろうかと焦るようになりました。


 ただ書き始めた時に、絶対に完結はさせるという決意をしていたので、それに向かって一心不乱に書いていました。


 結局70000字超えくらいで完結させることはできましたが、納得できる終わり方だという方と、モヤモヤするという方に感想がわかれてしまいました。


 本当に自分の力不足を感じました。この時点でブックマークは1000くらいだったのですが、一日で70減りました。評価を取り下げる方もいらっしゃいました。その通りだと思います。


 私自身、数字に追われて自分が書きたかったことからかけ離れてしまったようなやるせなさに悲しくなりました。


 ただ、感謝しているのは、その時に気に入らない理由をちゃんと書いてくださったことです。本当にありがたいと思います。


 もっとうまくなりたい。


 がっかりさせてしまった読者様方にこの結末は納得だと思ってもらえるように練習を重ねよう。


 そこから今現在も書き続けているというわけです。


 ちなみに、その納得いかなかった作品は、いくつか作品を書いた後で大幅に改稿しました。


 その結果、別の方から面白かったという感想や、続きが読みたいという感想をいただき、後日談や番外編を書くこともできました。


 思っていた始まりとは違いましたが、貴重な体験をさせていただいたと感謝しています。本当にありがとうございました。

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