十五夜

満ちたる月


一遍の翳りなく


星の瞬きを隠すほどに夜を照らし


対の陽を追ふ


参日もたてば誰もが気付くほどにかけ漆日で片割れとなる


拾伍日で姿を見せずその先巻き戻すが如し


周期違わず動き違わず


ただに闇夜をば照らす


美しくも


変わる事無き動きには


いささかの冷たさを


覚ゆ

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