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  • 友の声、秋の声への応援コメント

    俳句に詳しくないので意図どおりの解釈をできているのか不安ではありますが、とても素敵な俳句に感じました!

    「秋薔薇」と「月見酒」の2句は季語以外の部分が不穏なことを書いているのに、季語の力で全く別の印象にまとめていて好きです。
    特に「秋薔薇」は、香りを残しながらも秋の薔薇から友人の指さきに視線を動いていくことで、盗みを働く友人の指さきが薔薇よりも美しいもののように見えてきました。
    そんな人に提案されてしまったら、ともに盗みを働いてしまうのかもしれませんね。

    美しい月を一緒に見ながら酒を飲む関係、その関係や時間を愛する心。
    口止めなんてものは少なくとも自分にとってはもはや大切な時間を得るための口実になっている。
    相手はどうだか知らないけれど。
    「月見酒」はそんなふうに解釈して、素敵だと思いました。

    「秋夕焼」は、日が落ちるのが早くなった秋の夕焼けというのが「今」にかかってきて、この瞬間を逃してほしくないと強く祈る気持ちが伝わってくるようです。
    「秋蝶」は一匹ではなく一頭と数えたところに蝶の死を想起しました。そして「羽を裂く」ことで予感から決定的なものになる。
    きっと別れも濃密な予感を抱いているうちに決定的な瞬間が訪れてしまったのでしょう、と想像いたしました。

    作者からの返信

    丁寧なご感想とレビューをありがとうございます。
    わたし自身も俳句をつくるようになってまだ日が浅いのですが、作者とは別の情景を見ていただけるのも俳句の楽しさだと思うので、わくわくしながらご感想を拝見しました。

    ちなみに、レビューで触れていただいたように、「秋薔薇」は「あきそうび(文語では『さうび』)」の読みを想定してつくりました(ルビを追加しておきました)。
    薔薇についてお調べになるきっかけになれたのも嬉しいです。

    くりかえしになりますが、本当にありがとうございました。

    編集済