設定資料集Ⅲ 人物設定・専門用語資料集
第3章までの人物設定・専門用語資料集
【人物設定】
・美濃部香織(みのべかおり)
日本魔法軍中将。
大脇中将(戦死後二階級特進により現・元帥)に代わり中央高地方面軍司令官になっている。六年前は魔法士官学校の副校長だった。七条璃佳の魔法家庭教師経験あり。能力者ランクはA+。
三〇代後半に見える美人だが、実年齢は四十代後半。
先任が戦死したことで急遽司令官職についていたが、現在は正式な司令官。
作中時点で敵に対空兵器は確認されていなかったが、万が一に備えて対空兵器を配備する。物資弾薬を十分に確保するなど用心深い人物。中央高地方面軍をギリギリとはいえ山梨県内に留まらせていた手腕はある様子。
プライベートでは可愛いもの大好き。外見的原因と璃佳の家庭教師を昔経験していたことから、璃佳がしばしば彼女抱き枕として犠牲になることがある。作中でも犠牲になった。
堅苦しいのは好きじゃないようだ。
・川崎亮平(かわさきりょうへい)
日本魔法軍第一特務連隊第一大隊大隊長。少佐。能力者ランクA+。得意属性は雷。
やや長身で髪の毛もやや長めの男。年齢は三〇歳。口調と素振りからして大輝と似たキャラ。大隊のムードメーカーでもある。
ただし作戦中の活躍ぶりは凄まじく、流石は第一狂ってる連隊の大隊長といえる。作中の戦闘でも多数のCTに対して危なげなく戦っていた。
璃佳と同じく喫煙者。星七つのタバコを好んで吸っている。
・高富泰河(たかとみたいが)
日本魔法軍第一特務連隊第二大隊大隊長。少佐。能力者ランクA+。得意属性は風。年齢は三二歳。
身長一九〇センチで筋骨隆々の体格。初見だと威圧感を抱くが口調は堅いが丁寧。部下の様子をよく見ており、気遣いも上手な心優しい人物。先祖は魔法武家で明治からは一族から耐えず軍人を輩出する由緒正しい一族の出身。次男。
飛行魔法の扱いに長けており、フェアルを用いた戦闘では連隊内でも随一。
タバコは吸わないが酒は飲む。甘いものが好きで、戦時になってから甘いものが手に入りづらくなって悲しいらしい。
・長浜彩月(ながはまさつき)
日本魔法軍第一特務連隊第三大隊大隊長。少佐。能力者ランクA+。得意属性は水。孝弘達と同じ二六歳。身長は一五五センチと女性としてはやや小柄の部類になるが、璃佳が小さいので大きく見える。喋り方が、〜っす。とやや特徴的。川崎少佐と並んでムードメーカー。朗らかな性格。
趣味は旅行。平時では休暇の時に国内国外問わず色々旅行していたらしい。大学生の時はヨーロッパ周遊もしたとか。
・佐渡加奈(さどかな)
日本魔法軍第一特務連隊戦術分析官。少佐。能力者ランクB-。本人は実戦部隊じゃないから戦闘はあまり得意ではないというが、ランクがB-と十分に魔法が使えるレベルで一般的な部隊レベルでは戦えるし、自分を守るくらいには普通に戦える。
連隊の戦術分析官として何度も連隊員達のピンチを切り抜けさせたり救ったりしている優秀な人物。彼女無くして連隊の的確な動きは実現しない。
趣味はゲーム。VRMMORPGを好んでプレイしており戦時前は3年ほど続けているゲームで上位ギルドに所属していたとのこと。ジョブは賢者(魔法使い上級職)
・空狐『茜』
璃佳が契約しており召喚した一柱の戦術級召喚生命体。
妖狐の中でも上位の空狐で、白い毛並みで純白の七本の尾を持つ。大正時代に流行した袴を身にまとっている。
召喚魔法を得意とする大輝曰く、「神に近い存在というかほぼ神様みたいなもん」。その位に相応しくとてつもない魔力を持っている。日本古来の魔法(魔術・妖術・陰陽術)を多数使いこなす。
喋り方はかなり古めかしいが、現代日本の知識は璃佳を経由して知り得ている為、大体の話は通じる。レーダーも分かるし戦闘機も分かる。最新のスイーツからファッションも知っている。璃佳を抱き枕にしている人物その二。
・ルシェスロ
『理性のある敵』で、捕虜にされた人物。
???軍???属領戦闘団の軍人。現時点で判明している敵側のあれこれが少なすぎるので捕虜にされた。士官クラスではある模様。
・白ローブの男
地下壕で友軍を殺していた謎の人物。推定A+ランクの能力者と思われる。茜の拘束術式をカウンターし、璃佳の斬撃に対して瞬時に魔法障壁を一〇枚も展開する高練度能力者。分が悪いとフラッシュを使い転移石で離脱した。正体は不明。神聖帝国の者と思われる。
【専門用語解説】
・中央高地方面軍
異世界からの侵略者によって起きた大戦において、国内の中でも中央高地方面を担当する方面軍のこと。長野等に展開している軍を除くとその規模は第一特務連隊を加え一六五〇〇人。作戦開始までに二五〇〇が加わったので約二万人の規模になった。
兵力数ではCTに比べかなり少ないが、初期の苦しい戦いを生き残っているだけあって練度は高い。それに加えて第一特務連隊と孝弘達も含まれることで、Sランク能力者五人を抱える国内最高練度を誇る軍となっている。指揮官は美濃部香織魔法中将。
・可変回転翼機
現実世界でいうオスプレイのような機体のこと。本世界においては日本は国産開発をしているが、性能はオスプレイとほぼ同じ。輸送型の他に武装搭載型もある。
・韮崎市
人口約三万人の小さな街。かつては自然豊かでのどかな市だったが、戦争により一時CTに占領される。第一特務連隊が援軍として中央高地方面軍に参戦してから奪還。一時的に第一特務連隊の拠点があった。
・甲府方面奪還作戦
孝弘達が配置されてから発動された、戦時において日本軍初の大規模攻勢作戦のこと。中央高地方面軍の大多数、陸軍回転翼機部隊、空軍戦闘機部隊などを動員した。
孝弘達の活躍もあり、甲府盆地の七割を奪還。初の大規模作戦勝利となった。
・アメリカの核爆弾使用
世界で最も苦境に立たされている地域アメリカにおいて用いられた一〇発の戦術核爆弾使用のこと。西海岸北部戦線と西海岸南部戦線で使用された。この世界では日本で核爆弾は使用されておらず、旧ソ連サンクトペテルブルク(当時の名称はレニングラード)で使用されており、二度目の使用となる。以降、他国でも核が使われるのではないかと懸念されているが、現時点では確認されていない。
・デスサイズ
璃佳が使用する近接武器のこと。大鎌。
約二メートルの大きさ。闇属性の魔法と相性が良い。元々は七条家の蔵にあったとか。七条家の蔵には何があるのか、謎は深い。
・ゴーレム
いわゆる土人形。ゲームとかでもよく見るタイプが多いが、召喚者によって外見がしばしば変わる。大輝が召喚したのは『武士の土人形』で、鐙兜(あぶみかぶと)を装備した武士みたいな外見をしている。アルストルムでは西洋甲冑のような外見だった。
一般的な召喚魔法使いは一体が普通。だが、大輝は三体同時召喚を難なくこなした上、ほぼ全自動で動く。Sランク能力者として相応しい召喚ともいえる。
・魔法自動拳銃
外見は自動拳銃とあまり変わらないが、魔法を付与した銃弾が放てる自動拳銃のこと。孝弘は国産最新型を二丁使って戦闘に参加している。
・召喚型超大型CT
名状し難いナニかレベルの異形のCT。一応召喚生命体として分類される。体長は約八メートルとかなり大型。戦車のAPFSDSを術者の魔法障壁で防ぐことがあり、生身でも一発では死なない。戦闘詳報によると、四発でやっと死んだ。ただし初確認されたのが孝弘達のところで、さすがにSランク五人+ゴーレムに空狐は分が悪すぎた。すぐに討伐された。
・甲府市
山梨県の県庁所在地。県の行政・経済等の中心地。作中世界での人口は約二〇万人。
戦争になってから甲府撤退戦で市街の半数、特に先頭の激しかった東側は瓦礫の山と化した。
甲府方面奪還作戦で再び日本軍側が制圧。以後、山梨県方面の前線拠点となる。
・転移石
ゲームでいうと転移する魔法のアイテム版。
孝弘達がいた異世界アルストルムにも存在していたが、かなり希少だったもよう。また、ローブ男曰く希少なものと発言していたので、易々と使えるものではないらしい。
ワープ距離は不明。アルストルム世界では大きさに比例して距離が伸びるらしい。
・属領
現時点では不明。
・神聖帝国
現時点では不明。ただし侵略者側の一大国家であることは間違いないようだ。
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