設定資料集Ⅱ 人物設定・専門用語解説集

 ※第2章までに公開されている情報


【人物設定】

 ・七条璃佳(しちじょうりか)

 身長:145センチ/体重:42キロ

 血液型:AB型

 趣味:美味しいコーヒーを作ること・喫煙・お菓子作り・読書



 日本魔法軍・大佐。

 日本魔法軍本部直轄・第一特務連隊連隊長。

 九条術士が一家、『七条家』直系血族者。次期当主筆頭。


 外見は中学生と見間違えるくらいに小柄で可憐な合法ロリだが、上記の通り幾つもの肩書きを持つ大人で第2章時点で29歳。

 七条家の家系でもトップクラスの超高位能力者で、文句無しのSランクどころか日本で最も魔力を保有しているSランク能力者第1位。俗称『第一狂ってる特務連隊』の連隊長に相応しく、二つ名は『一人一個連隊の鏖殺姫』。

 物騒な二つ名だが、苛烈な任務を部下達と共にこなし率先して戦場に立つので部下からもとても慕われており、彼女もまた部下を大切にしている。だからなのか孝弘が言っていた『大切な人を守る為に戦う』という姿勢を気に入っている模様。

 孝弘達に無茶振りをした張本人だが、想定以上の戦果を達成したことで、彼らを何がなんでも自身の連隊に引き入れたい模様。頑張れ孝弘達。

 なお、本編の描写は現時点ではないが喫煙者。そこそこ吸うらしい。



 ・七条裕貴(しちじょうゆうき)

 日本魔法軍・准将。富士宮方面部隊指揮官。

 七条家直系で現当主の弟にあたる人物。九条術士の名家の人だが、腰の低い人物。璃佳に早々無茶振りをされた孝弘達に対して平謝りだったとか。

 能力者ランクはA。能力者として十分に有能だが、指揮官としても優秀。特に現場調整能力に優れる、現場にとっても頼もしい指揮官。



 ・七条真之(しちじょうさねゆき)

 九条術士の『七条家』現当主。現時点だとまだ名前しか出ていない。七条裕貴の兄で、七条璃佳の父。

 最近の悩みは次期当主筆頭の璃佳の結婚相手がいないこと。お見合いなりで何とかしたいと思うも戦争突入でそれどころではなくなる。幸い直系筋と副直系筋に跡取り候補もいるので問題は無いが、出来れば璃佳に結婚相手が出来ればと思っている。



 ・熊川彰(くまがわあきら)

 身長:182センチ/体重:74キロ

 血液型:A型

 趣味:サバゲー(魔法無し)、ラーメン屋巡り


 日本魔法軍・少佐。

 第一特務連隊連隊長副官。

 身長は180センチと長身のため、璃佳の横に並ぶと歳の離れすぎた兄妹か学校の先生と生徒と間違われるのではないかというくらい差がある。ただし連隊の面々は慣れきってるので気にしていないし違和感も抱かない。

 能力者ランクはA+。連隊長副官をしているだけあって魔法能力者だけでなく士官としても非常に優秀。



【専門用語集】

 ・『賢者の瞳』

 正式名称は『総合戦闘支援パッケージシステム』。魔法軍将兵を含む日本軍将兵が使用している総合戦闘支援システムのこと。

 魔法軍の場合、現場レベルでは自身の魔力や上位階梯から送られる情報によって敵味方の位置情報などがAR端末上のマップに表示される。コレの有り無しで戦いやすさが段違いに違う。陸軍や海兵隊もほぼ同様のシステムを使っている。戦術階梯クラスからは陸海空海兵隊に魔法軍の5軍で情報共有ができるようにされている。簡潔にいえば日本軍が用いているC4I2。



 ・魔法障壁

 いわゆる魔法のバリア。防御魔法に分類され、魔法能力者が一番最初に習う魔法がコレ。身を守る為に誰もが身につけている。

 それ故に高位能力者が究めると相当な強度になる。ただし1枚を高密度にして出すより数枚重ねにした方が効率がいいため、特に戦闘中は魔法障壁を数枚展開させて戦う。

 ちなみに孝弘達4人の中で効率良くかつ高密度の魔法障壁を展開させられるのは大輝。



 ・九条術士

 日本国内における魔法の名家九家の総称。その歴史は古く、平安時代にまで遡れる家系もあるほど。その半数は京都に本家を置いているが、魔法関連企業と教育機関が集まる井口市に本家を置く『七条家』や、岡山に本家を置く『五条家』など必ず京都偏重というわけではない。また、九家全てが旧貴族・旧華族の家系であるが江戸から明治維新期にほとんどの家が西洋系魔法を取り入れた日本式魔法を使っているので旧態依然としている家は意外と少ない。ただしそれぞれの家に得意分野があり、『七条家』の場合は戦闘系魔法に優れる。これは戦う貴族と武士寄りの思考であった為。明治以降は直系者の半数が軍人がになっているほど。



 ・第一狂ってる特務連隊

 魔法軍第一特務連隊の俗称。名前からして逸話が陸軍第一空挺連隊並に事欠かさない。連隊長が璃佳の時点で大概とも。



 ・飲料型魔力回復薬

 ゲームでいえばMP回復薬。の、飲料型。昔は味が酷すぎて評判が悪かったので、今はソーダ味やラムネ味など研究部の涙ぐましい努力によって美味しくなったらしい。サイズは翼を授けるエナジードリンク缶の半分くらい。

 ゲームのように即回復というわけではなく、時間で回復する魔力の回復量を促進するもの。例えば魔力が1時間で100回復するなら、魔力回復薬を飲むと1時間で200回復薬するような感じ。

 薬なので1日で投与可能な本数は決まっている。平時だと1日10本まで。戦時でもギリギリの制限で15本まで。



 ・帰還者

 異世界からの帰還者の総称。機密にあたるようで孝弘達はまだ全容を掴んでいないし、何人いるかも知らない。異世界では内政に携わった者と孝弘達のように戦いに身を投じた者に分かれるらしい。ちなみに前者の帰還率は低いだろうと帰還者本人が言っていたらしい。(補足:その帰還者が帰還したのはこちらに恋人がいたからとのこと。)後者は後者で半分くらいはPTSDになってしまっており、戦線に立てそうな者は半分以下。孝弘達がいかに貴重な存在かが漠然としたデータでも分かる。



 ・連結型上級魔法

 数人以上で行う魔法のこと。通常の魔法は単独で行うものだが、二人以上の魔法陣を連結して発動するのが連結型魔法である。その中でも上級魔法を発動するのがこれ。

 単独型上級魔法より威力は格段に高く、その威力は注いだ魔力に比例する。

 孝弘達は四人で連結型上級魔法を発動したが、一般的な魔法能力者なら中隊クラスで発動するもの。彼等の場合Sランク魔法能力者であることから、四人で大規模な連結型上級魔法の発動が可能だった。また、威力についても上級魔法の一段上、戦術級魔法に匹敵していた。

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