第937話 政治学の初歩

「政治って難しいよね」

  「理論のこと?」

「そう、民の幸・不幸を担う」

  「初歩が肝心だ」

「どこから始める?」

  「聖書」

「えっ?」


・・・

最初の一歩は「福音書の教え」にあった。


難しい理論じゃなく。


夜の神が世界を牛耳る中、「光の教え」は救いとなる。


鬼が国家を戦争に引き込もうとする時も、風に靡かぬよう身構えていなければならない。


本気で「鬼」に対抗する人でなければ、操縦される。


こうなれば、理論体系は無意味である。



鬼は社会に「毒理論」を流し込んで来る。


「宗教の教えは毒になるぞ」


そのように打ち出したマルクスは、共産主義の権化である。


→ 宗教は人民のアヘンだ


そしてそれを排除した。

その過程で、多くの人を不幸にしている。


餓死者も量産され、責任を押し付けあっている。


「毒が毒を制す」というあたりにも嘘があり、政治家はそれをしっかり振り返る必要がある。


オウムのような過激な毒を、別の毒が制するものではない。


ここでもし、政治家の頭に福音書があれば、あらゆる物事を照らせるから安心。


夜の神が底冷えのする支配を続けている状況を、闇の中でも認識できるだろう。


正しい政治があればこそ、民の心は暖かく、希望の未来を待つ事が出来る。




 ■鬼を否定してきた進化論


人間社会が進化論一色に染められた。


子供に学ばせて何が実現したのだろう?


「風」を吹かせる鬼は時々、社会を戦争へと靡かせる。


それを弱肉強食の教えでは防げない。


歴史の中に狼狽(うろた)えがしっかり刻まれ、政治家が学ぶべき資料として山積みになっている。


通貨に改革が必要になっているが、その原因も、鬼の配下が金融社会を牛耳ってしまったからである。


富が偏在し、有る所には有るのに餓死者が出てしまう。


鬼が犠牲を欲しており、社会の弊害を放置させている。


病院は墓場に向けたベルトコンベアと呼ばれるほどになった。


支配権を鬼に握らせている以上、黙示録の馬たちは乗り進む。


そして最後は、原因となった人々に神界からの声が聞こえて来る。


『出て来い!』


「政治学の初歩」を学ばなかった政治家・資本家・科学者・医療・報道関係者は、震え上がるに違いない。


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