第858話 ゾンビ病院の夢

「変な夢、見たよ」

  「『変な』とは?」

「病院の夢だけど」

  「うん」

「先生が深刻な悩みを教えてた」

  「どんな?」

「病院に『ゾンビ』が居るって」

  「なんと!」


・・・

概要を、ざっと説明しよう。


「ゾンビ」とは、呪術で生き返った死人を意味する。


しかしここでは、「死肉を食らう輩」を含めている。




 ■奇妙な現象


患者さんから切り取った病巣やその他の肉を保管していると、「それ」がいつの間にか消えているのだそうだ。


そこで注意していたら、特定の患者さんが保管室に出入りしているのを知るに至った。


サンプルの保管がルーズだから、まさか鍵を?


「そこまで出来ない」


そしてその後も、マークした患者さんとの暗闘が続いているという。




 ■ゾンビの背後に鬼


イエスが強調していた言葉を思い出した。


→ 「私の肉を食べなさい」


これに、また別の意味が重なっていたようだ。


死肉を食らうゾンビが横行する・・・そんな時代が来て、それが深刻な問題となる。



当初は象徴的な問題と考え、「二枚目イエス」の記事を書いて来たが、イエスの言葉はそれだけじゃなかったようだ。


現代のゾンビが横行し、それは子供を誘拐して食らっているという理解。


裏情報から、遊園地や子供の〇〇ランドから消える子供の話が多く発信されて来た。


その子は最後に、鬼の城で食われているとか。


しかし、正義の「白い勢力」が努力し、現代における掃除はほぼ終わりだそうだ。



やがて、そうした情報も光の中に出るのだろう。




 ■荒野の盗人草の話


少し前、この家に引越して来て驚いたのは、まず雨漏り。


しかし、それだけじゃなかった。


子供が「ひっつき虫」と呼んでいる雑草が、庭に茂みを作っていたのだ。


学名は「荒野の盗人草」。


今の今まで考えもしなかったが、ふと、それが「鬼の象徴」という考えが浮かんだ。


確かに鬼は、気付かぬ間に人にひっ憑き、影響を与える。


「象徴」としてはピタリと嵌る。


その草が、「庭の巨木」になっているほどの屋敷・・・


ここは正に


→ 「鬼」屋敷



多数の荷物を持ち込んで、整理もできない毎日だったので、『鬼の草』にまで手が回らなかった。


しかし先日、なぜか急にその気になって刈り取りを行った。


これも一種の「鬼退治」だろうか?


ちなみに、猿などの動物はこの草の種が好物で、自分の体にくっ着いた粒まで喜んで食べるそうだ。


桃太郎の「猿」を思い出した。



【桃太郎】

昔話の一つ。桃の中から生まれた桃太郎が、犬・猿・雉を連れて鬼ヶ島の鬼を退治するという話。室町時代の成立。時代色を濃く反映し、忠孝勇武の徳を謳歌する。



「鬼を食う」という意味では、イエスも弟子は漁師。


福音書の食事風景も「魚」一色である。


(「魚」は「鬼」の象徴)



過去、日本人が「魚」を主食としていた時代があった。


その理由も、イエスの食事風景を受け継いでいたのではないだろうか。



私自身は「鬼屋敷」に住む必要を余儀なくされたが、真夜中でも電気代節約のため懐中電灯で過ごしている。


そうした中、闇の中に何かが潜んでいる気配がある。


すると、まず「憎しみ」が湧いて来るのだ。


それほど、鬼が憎い。


子供にも、決して恐怖を植え付けてはならない。


鬼はひっつき虫のようなもんだと教えよう。


鬼への憎しみの念は、凄まじい力で鬼の脳を砕く。


しかし、恐れの念はその力を弱体化させてしまう。


また、「ゾンビ伝説」といのも人に恐れを植え付ける「鬼の環境構築」であろう。


その手には乗らない事だ。


人の心に、ふと「鬼への恐怖」が浮かんだら、それは鬼の流し込み。


「即座」にその鬼を祓おう。


「底知れぬ所へ行け!」

「神『イハ』と、御子『白石宇井』の名を通して」


『ゾンビ病院の夢』はこうした覚悟を新たにしてくれた。


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